【新唐人2014年12月19日】ソニー傘下の映画会社が製作した北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺をテーマにしたコメディー映画「ザ・インタビュー」が25日からアメリカで公開予定でしたが、一連のハッカー攻撃とテロの犯行予告を受け、公開中止となりました。
映画「ザ・インタビュー」を製作したSPE、ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメントは、11月24日に大規模なサイバー攻撃を受けました。16日、ハッカー集団はまた、この映画を上映する映画館へのテロ攻撃を予告しました。これを受けSPEは、4400万ドルを投じて製作した「ザ・インタビュー」の公開を見合わせると発表しました。
アメリカ国土安全保障省は先日、今のところ、映画館へのテロ計画があることを示すデータはないと発表しました。しかし、アメリカの大手映画館のほとんどは「ザ・インタビュー」の上映中止を決めました。
これに対し、多くのハリウッドスターがツイッターで不満を示しています。
俳優のベン・スティラーは、「アメリカで言論の自由が脅された結果がこれだとは信じられない」と書き込み、「ザ・インタビュー」に出演した俳優、ロブ・ロウ(Rob Lowe)は、「すべての人が屈服した。ハッカーの徹底的な勝利だ」と嘆きました。
女優で人権活動家のミア・ファロー(Mia Farrow)は、「ソニーは恥だ。吐き気がする」と書き込み、トークショーの司会者、ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)はネットユーザーの質問に答える際、「ソニーの決定は、非アメリカ的な懦弱(だじゃく)がテロ行為を容認した恐ろしい先例だ」と述べました。
俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)は、ソニーの決定に憂慮を示しました。
俳優 ベネディクト・カンバーバッチ
「我々は民主主義を享受し、市民権利と言論の自由を享受しながら、アメリカで暮らしています。これらが外部から攻撃されるのを見て、人々が脅迫を受けて沈黙するのを見て、異なる意見の表現や風刺であっても、これは悲劇だと感じました」
SPEの映画の公開中止を、一般市民はどう思っているのでしょうか。
ニューヨーク市民
「北朝鮮がハリウッドをコントロールできるとは思いません。ただ人々はトラブルに巻き込まれないために、上映をやめたと思います」
ニューヨーク市民
「映画を上映すべきです。過度に反応しています。エンタテイメントです」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/19/a1162410.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)